生きていこう。それがいいんだ。
「いいかA子。
政治家には3種類の人間がいる。」
「・・・・・・・・・。」
「ド真面目一本な“無”武装政治家と、
“黒い力”を使う政治家と、
“白い力”を使う政治家だ。」
「なに?黒と白って。」
「名前は出せねぇが、ウチの組でケツ持ってる“先生”は何人もいる。
何か不都合な事が起きたら、
“先生”から親分へ。親分からお頭へ。
お頭から俺達のような兵隊へ指示が飛ぶ。
大抵は“愛人”や“ゲス秘書”の始末、
ヤクの横流し、買春の斡旋だけどな。」
「政治家と反社会勢力の“黒い”繋がりって事?」
「まぁそんなところだ。
だが、大抵この力を使うのは、
大した事ねぇ小物政治家ばっかり。
金さえ出せば何でもやってくれると勘違いしてる学歴高いだけの無能お坊ちゃんだから、
所詮はてっぺん取れる器じゃねぇ。」
「・・・・・・・・。」
「ウチも商売だからな。
ケツ持つ“先生”は親分とお頭で慎重に精査して、
少しでも“票”を持ってて長生きしてくれるポンコツを選んでる。」
「・・・・・・。」