生きていこう。それがいいんだ。


「だからポンコツなんかは怖くねぇ。

タチが悪りぃのがもう一つの種類・・

“白い力”を使う、
極僅かな一握りの政治家だ。」


「“黒”が竜さん達って事は、
もしかして“白”っていうのは・・?」



「警察と検察だ。」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「いいかA子。本当に有能な奴っていうのは黒には頼らねぇ。“黒”は所詮“黒”だからな。」


「・・・・・・・。」


「そんでもって、
黒は絶対に白には勝てねぇ。

俺らも馬鹿じゃねぇからな。

弱腰だなんだと言われようが、
戦う相手ぐらいはちゃんと見極めてるよ。」


「竜さんが知ってる中で、
白の力を使いこなす政治家は誰・・?」


「・・・・そうだな・・。

なんだかんだ言っても、東京に比べたらここも田舎みたいなもんだから、

風の噂ぐらいしか聞いたこと無いが・・。」


「・・・・・・・・。」


「あんまり良い噂を聞かねぇのは・・
・・・立石ヤストシ・・・。」


「・・・・・・・・・。」


「ヒャヒャヒャ!お前どうせニュース見ねぇから名前聞いてもピンとこねぇだろ?」


「うん。誰それ?」


「なんの大臣かは忘れちまったが、

穏健な谷内総理一派の中で、
唯一バチバチに危険な過激野郎らしい。

警察官僚出身だから、絶対的な白い力を身につけてるって話だぜ。」

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