生きていこう。それがいいんだ。
「居るわけない・・・・。」
“私がまた来る”なんて、
信じてるわけな・・・・・・
「お!やっぱりまた来てくれた。」
「キャッ!!!」
「あ・・・驚かせてごめん。
・・っていうか、シズカもちゃんと女の子らしい可愛い声出すんだね。」
「!!!!」
「・・おっと!
俺を殴ろうなんて百年早いぜ~。」
“中”で待ってたわけじゃなくて・・
入り口から覗き込む私を驚かせる為に、
“外”でずっと待ってたって事ね・・。
母親以来に向ける左ストレートをあっさりとかわされた後、
憎たらしいほど“アハハ”と笑いながらベンチの前まで逃げていく・・!
「なんで居るのよ。」
「シズカならきっと、
自分なりに俺の話の信憑性を調べて、
俺のこと信用してくれると思ってた。」
「別に信じてない。」
「あらら・・やっぱダメ?」
「信用できる私の知り合いも、
立石大臣の噂を知ってた。
だから馬鹿息子の話は信じる。
・・・・タケルの妹の事も。」
「それはどうも。」
「でも、“死者と話が出来る人間”なんてどう考えても馬鹿げてる。」
「俺は割りとあり得ると思うんだけどなぁ。
そういう、科学じゃ証明出来ない事が起きてたほうが、夢があって盛り上がるじゃん。」