生きていこう。それがいいんだ。


「あれ?シズカ!どうしたの?」


「・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・。」


「次会う約束は明後日・・・・あ!なになに?ひょっとして俺に会いたくなった!?」


「・・・・・・・・・・・・。」


「あ・・ちょ・・!
帰ろうとするなよ~!」


「・・・・なんで居るの?」



居なくても良かった。
独りになりたかった。


外の空気を吸いながら、
独りで座っていたかった。


でも・・・・もし・・・
・・・・・もしも・・・・


心のほんの片隅、0.001%ぐらい・・

“居てくれたら”って願っていたアホ面が・・嬉しそうにベンチの前で手を振ってきた・・。



「え・・・どうしたの?」


「別に。」


「え・・何かあったの?」


「別に。タケルは何してたの?」


「部屋に一人でいても暇だし、

ミホとの思い出ばっかりフラッシュバックして色々思い詰めちゃうし、

実は俺けっこうな確率で、
外の空気吸いにここ来てるんだよ。」


「・・・ふーーーん。」


「ひょっとしてシズカも同じクチ?」


「・・・・・・・・・・・・。」

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