生きていこう。それがいいんだ。
「ご安心ください関本主任。あそこに立ってますので星野君と事情聴取してきます。」
「そりゃ安心です。見た感じちょうどこの付近一帯には防犯カメラが無いし、
“被害者の証言”が捜査の取っかかりになると思・・・・・!!?」
「!?」
「・・・・え?
お二人ともどうしました?」
三人で話す規制線の中。
ふと関本主任がその外へ視線を移すと同時に・・走り出した・・?
・・豊川さんは一瞬驚いた表情を見せて固まっている。
「・・・・・??」
僕も関本主任が走っていった先へ視線を向けると・・
規制線の外からこちらへ向かって、
ビシッとしたスーツを着たTHE公務員のような男の人を先頭に・・
大勢の黒ずくめスーツ軍団が現れていた。
「星野君。」
「あ、はい。」
「少し面倒な事になりそうです。」
「あの人達は一体・・・?」
「ひとまず被害者への事情聴取は後ほどにしましょう。
それに関する発言も今は控えてください。」
走って向かっていた関本主任が規制線を上げて、スーツ軍団を迎え入れる。
先頭に立っていたTHE公務員の人へ向かって腰を45°折り曲げる。
やがて・・豊川さんと僕の元へと歩を進めてきた。