生きていこう。それがいいんだ。


「じゃあ・・これ以上無い頼もしい味方って事ですよね・・?」


『・・・・・・・・・・・・。』


「・・・・?」


『だからと言って、
絶対に信用はするな。

板尾が宿してる“正義”は、
俺達のそれとは少し違うかもしれない。』


「・・・・・違うというと・・?」


『頭がキレ過ぎる奴っていうのは、俺達一般連中とは全然違うところを見てるもんだ。

一口で“正義を守る”って言っても、
色んな形があるからな。

・・・20年前だって、
結果的にあいつはどうした?』


「・・・・・・・・・・・・。」


『あの男は警察じゃ話にならねぇと早々に見切りをつけて、

検察へすり寄って事を為した。

・・証拠は見つかってねぇらしいが、

板尾が杉内と共謀して証拠をねつ造したり、証人の口封じをしたのは明らかだろ?』


「・・・・・・・。」

< 93 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop