生きていこう。それがいいんだ。
「いいかA子・・じゃなくてシズカ。
“男”ってのは馬鹿な生き物だから、
例えぶっ殺されても何も変われねぇ。」
「・・・・・・・・。」
「だが、“女”ってのはいつだって劇的に変われる。
平気なツラして同性を盗撮していた女が“罪悪感”に苛まれて、
“もう二度と悪事には染まりたくねぇ”ってケジメつけて、
お前だって、“変わりたい”って強く踏みだせたじゃねぇか。」
「・・・・・・・・・・。」
「顔つきだってそうだ。今のお前の方がカタギらしくて可愛いじゃねぇか?」
「からかわないで。」
「ヒャヒャヒャ!さぁもう行け。
もう少ししたらウチの若い衆が我儘女連れてくる。鉢合わせしたら面倒くせぇ。」
「うん。じゃあ・・お世話になりました。
さよなら竜さん。」
「借金まみれで首が回らなくなって、
リアルな客としてここ来んじゃねぇぞ?」
「・・そうなったらお手柔らかにねっ。」
“ガチャリ”
「・・ヒャヒャヒャ。お前もちゃんと可愛らしく笑えるじゃねぇか。
達者でな・・・シズカ。」