たばこに隠された想い Ⅰ



嵐...泣いてる?


いつもオールバックにされている銀髪は寝る時のようにストレートのままになっていて、顔を覗くと薄ら目下には隈があった



寝れないほど心配してくれてたのがよく分かる


「お前っ...どんだけ人に心配かけりゃ気が済むんだよ...!


二ヶ月も寝てたんだぞ...!」



二ヶ月も寝てたんだ...そういえば、髪も少し伸びてる気がする...



「あらし...ありが、とう」



私は力の入らない腕を無理矢理持ち上げ、嵐を抱きしめ返した




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