たばこに隠された想い Ⅰ




倉庫の扉を開けると、蝶羽に向かって沢山のクラッカーが鳴り響いた



当の本人の蝶羽はぽかんと口を開けていた


「皆...」


我に返ったと思えば、ボロボロと涙を流し始めて、急に泣き出した蝶羽に下っ端たちはオロオロしてる



「カハッ、泣き虫だなァお前は」


「皆っ...ありがとう...!」


蝶羽のお礼を聞いた下っ端たちは、ホッと胸を撫で下ろし満面の笑顔を浮かべた



それからは騒ぎまくって、酒を飲み、泣き出すやつは泣いて、踊りやつもいたり、笑い上戸でゲラゲラずっと笑い続けるやつもいて



それはもうひでェくらいのどんちゃん騒ぎだった





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