たばこに隠された想い Ⅰ



「私、最初は嵐のこと嫌いだった

口悪いし、横暴だし

直ぐ馬鹿にするし


でも、私を最初に見つけてくれるのは必ず嵐だった



私も、嵐が好き



よろしくお願いします」


嗚咽を漏らさぬよう、なんとか言い切り、私は指輪を受け取った




ぎゅ、と嵐は強く私を抱きしめてくれて、



そのまま互いに唇を重ねた






「ぜってェ幸せにする」


耳元で、微かに震えた声で嵐が言った言葉に、何度も頷いた





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