たばこに隠された想い Ⅰ





「ははっ、...お前らが...

お前らが悪いんだ...

雪じゃなくてお前らが死ねば良かったんだよ!!!」


雪(ゆき)というのは、母親の名前


父親は、私に向かって走り出した

私はあまりの恐怖に、ギュッと目を閉じた




それでも、来るはずの痛みはやって来なくて、目を開けると




血だらけのお兄ちゃんが倒れていた




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