たばこに隠された想い Ⅰ




「おにい、ちゃん...?」


「...っ...あ、げは...逃げ、ろ」




苦しそうに、辛そうにもがくお兄ちゃん

お兄ちゃんの胸元は真っ赤に染まっていて、床にも血がぽたぽたと垂れていた




「いや、っ...いやあぁぁあああ!!!」




私は悲鳴をあげて、その場で気を失った





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