たばこに隠された想い Ⅰ
確かに...前に嵐に煙草を貰ってから、私は嵐と同じメーカーの煙草を吸うようになった
それに、距離感も近くなり、送り迎えは毎回嵐だし、二人でどこかに出かけたりすることも増えた
「嵐くん...ああ見えて凄いモテるんだよ?
前に女の子と凄い関係あったって聞いたこともあるし...」
嵐がモテるのはよく分かってる
しかも、髪を切ってから更にその人気は上がっている
「そうだけど...私恋とかしたことないし...分かんない」
「んー...例えばさ、嵐くんがもし他の女の子と二人で出かけたり、キスとか、ハグとかしてたらどう思う?」
未来の言葉に、実際に想像してみると、なんか無性にイラついた
嵐が他の女となんかしてるとか、見たくないし...
「...なんか、やだ」
私がそう言うと、ぱあ、と未来は笑顔を浮かべた
「蝶羽ちゃん、それヤキモチだよ!」