好きだから、このままもいい。
この話題は彼女にとっても、
1番訊かれたくなかったことだろうに。


「いえいえ、‥先輩、優しいですね。
ありがとうございます、私、頑張ります!」




「それでは!」と言い残して、
小走りで走って行った彼女を見つめる。



「はぁ‥‥‥。」


綺麗な髪を揺らして一目散に、
ある人物のもとへと走って行ってしまった。



ーーーーーああ、嫌な時間が始まる。

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