それが恋だと知っていた【完】



慣れないヒールでコツコツと音を鳴らしながら歩いていると、ちょっとした段差につまずいた。



「あっぶな。そこ段差あるから気をつけろよ」



よろけると、隣にいた佐良がサッと手を貸してくれた。


あれ、佐良ってこんな紳士だったっけ?


学科の友達でバーベキューに行った時なんて、私の顔に炭が付いているのに気がついていたのに陰でニヤニヤして笑ってるような人じゃなかった?



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