それが恋だと知っていた【完】



電話口の佐良は少しざわついた中でボソボソとした声で喋っている。


もしかして、もう仕事終わって出先なのかな?



「あ、分かったー。じゃ、また今度ね」



この前のお礼として飲みにでも行って奢ってあげようと思ったのにな。


電話を切ると、私は会社のデスクで帰りの身支度をはじめた。



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