それが恋だと知っていた【完】



「……だって。泰輝(たいき)良かったじゃなーい」



その女の人は目をパチパチと瞬きした後に、佐良の肩をバンバンと叩いた。



「じゃ、私帰るわね。泰輝また買い物付き合ってね〜」


「あ、おい!」



その人は佐良の手から荷物を奪うと、手を振ってスタスタと駅の方に向かって行った。


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