それが恋だと知っていた【完】
∇おまけ 佐良の気持ち
「佐良〜、また飲みに付き合って〜」
「……またか」
大学の同じ学科だったナナからの電話で俺はなにがあったかを悟る。
大学の時から、フラれるとナナは決まって俺に電話をよこす。
「つか、なんでいつも俺なんだよ」
ナナは俺と違って人当たりは良い方だと思う。
男女ともに分け隔てなく付き合えるようなヤツだ。
でも、なんでいつも俺ばかり頼ってくるのかが謎でしょうがない。