転生悪役幼女は最恐パパの愛娘になりました
エピローグ
エピローグ
「十七歳の誕生日、おめでとう!」
「どうもありがとう、みんな!」
八月二十一日。
サマラは屋敷で愛する人に囲まれ、十七歳の誕生日を祝われていた。
もちろんその席にはディーやカレオ、屋敷の使用人や研究所の仲間、それに――レヴもいる。
今年は屋敷の庭でバースデーパーティーを開くことになったので、アリセルト邸は大賑わいだ。
招待客はこぞってサマラにお祝いを述べ、心を籠めた贈り物を渡している。
サマラはそのひとつひとつに感謝しながら、こらえきれない喜びでずっと満面の笑みを浮かべていた。
「いくら誕生日とはいえ、しまりのない顔してんなあ。目尻下がりっぱなしだぞ」