造園家は御曹司に求婚される
「歩けないでしょ」
そう言われ、あたしは財前さんに横抱きーーー少女漫画でいうお姫様抱っこ。される。恥ずかしいから「嫌だ!!」と抵抗したけど無駄だった。
どうやらあたしの泊まっていたホテルは都内でも有数の高級ホテルだったみたいだ。ホテルのロビーもあたしが旅行などで泊まったことのあるホテルとは内装の豪華さが全然違う。
「家まで送る。住所教えて」
財前さんにそう言われ、あたしはホテルの前に止まっていたリムジンに乗せられた。リムジンなんて乗ったの初めてだ……。
「……教えたらどうすんのよ」
「デートの時に迎えに行く」
「付き合うって一言も言っていないんだけどね!」
「まあまあ、いずれ結婚するんだし……」
馴れ馴れしく肩を抱き寄せられて、勝手に婚約者にされちゃっていて、どこかのヤンデレより怖いかもしれない。でもうちの親は恋愛には厳しくて、絶対に遊びでそういうことをするなと言う。
「しちゃったって言ったら結婚しろって言われるんだろうなぁ……」
そう言われ、あたしは財前さんに横抱きーーー少女漫画でいうお姫様抱っこ。される。恥ずかしいから「嫌だ!!」と抵抗したけど無駄だった。
どうやらあたしの泊まっていたホテルは都内でも有数の高級ホテルだったみたいだ。ホテルのロビーもあたしが旅行などで泊まったことのあるホテルとは内装の豪華さが全然違う。
「家まで送る。住所教えて」
財前さんにそう言われ、あたしはホテルの前に止まっていたリムジンに乗せられた。リムジンなんて乗ったの初めてだ……。
「……教えたらどうすんのよ」
「デートの時に迎えに行く」
「付き合うって一言も言っていないんだけどね!」
「まあまあ、いずれ結婚するんだし……」
馴れ馴れしく肩を抱き寄せられて、勝手に婚約者にされちゃっていて、どこかのヤンデレより怖いかもしれない。でもうちの親は恋愛には厳しくて、絶対に遊びでそういうことをするなと言う。
「しちゃったって言ったら結婚しろって言われるんだろうなぁ……」