偽婚約者の恋心~恋人のフリが本気で溺愛されています~
「彼女に直接、謝罪とお礼を述べたいんだが。」

「申し訳ない。彼女の精神状態を考えると、それは出来かねます。どうしてもとおっしゃるなら、書面でお願いします。」

「分かりました。財前くんにも迷惑をかけたね。本当に申し訳ない。」

「いえ、藤原コーポレーションはベリーヒルズに必要な会社ですので。」

俺はそう言うと秘書の方に向かって

「後は頼んだ。」

「かしこまりました。では、藤原社長、念書を作成致しますので、よろしくお願い致します。」

俺の秘書はしっかりしている。
< 101 / 107 >

この作品をシェア

pagetop