偽婚約者の恋心~恋人のフリが本気で溺愛されています~
終わった…
と思った瞬間、課長が、
「藤原さん、これは不法侵入ですよ。個人情報もたくさん取り扱っている事務所にあなたは勝手に入ってきています。しかもこの先は女子更衣室です。あなたの行いはすべて防犯カメラに収められていますよ。」
と丁寧な口調で話した。
藤原さんは天井に設置された防犯カメラに目をやると、女子更衣室の扉をゆっくりと閉めた。更衣室のカーテンが開くことはなく、藤原さんはすごすごと出て行った。
藤原さんに見つからずに済んでホッとした私は、その場にへたへたと座り込んでしまった。
先輩達がバタバタと走って来て、更衣室のカーテンを開け、私に駆け寄る。
「沢ちゃん大丈夫??」
と心配そうに聞いてきた。
「先輩方こそ、お怪我はありませんでしたか?申し訳ありませんでした。」
「何言ってるの!こっちこそ守ってあげられなくてごめん!」
田中先輩に差し出された手を掴み、何とか立ち上がる。先輩達に促され休憩室に移動すると、課長が私に謝ってくれた。
「志摩君から電話がかかってきた時は驚いたよ。支店内の様子がわかるよう繋いでくれていたから、急いで戻って来たんだ。ここまで深刻になっているとは知らずに、問題起こすなとか、本当に勝手な事を言って申し訳ない。今後、支店には必ず男性社員も一人配置するようにする。」
と言って頭を下げてくれた。「課長、カッコイイ~」「課長素敵~」と田中先輩と志摩先輩が課長を持ち上げた。
でも、志摩先輩もかっこいい!志摩先輩が真っ先に課長に電話をしてくれていたから、私がかけた時には話し中だったんだ。
「志摩先輩、本当にありがとうございました。」
「沢ちゃんが無事でよかった。災難だったわね。今日はお昼休憩、長めに取っていいから。」
「はい。ありがとうございます。」
と思った瞬間、課長が、
「藤原さん、これは不法侵入ですよ。個人情報もたくさん取り扱っている事務所にあなたは勝手に入ってきています。しかもこの先は女子更衣室です。あなたの行いはすべて防犯カメラに収められていますよ。」
と丁寧な口調で話した。
藤原さんは天井に設置された防犯カメラに目をやると、女子更衣室の扉をゆっくりと閉めた。更衣室のカーテンが開くことはなく、藤原さんはすごすごと出て行った。
藤原さんに見つからずに済んでホッとした私は、その場にへたへたと座り込んでしまった。
先輩達がバタバタと走って来て、更衣室のカーテンを開け、私に駆け寄る。
「沢ちゃん大丈夫??」
と心配そうに聞いてきた。
「先輩方こそ、お怪我はありませんでしたか?申し訳ありませんでした。」
「何言ってるの!こっちこそ守ってあげられなくてごめん!」
田中先輩に差し出された手を掴み、何とか立ち上がる。先輩達に促され休憩室に移動すると、課長が私に謝ってくれた。
「志摩君から電話がかかってきた時は驚いたよ。支店内の様子がわかるよう繋いでくれていたから、急いで戻って来たんだ。ここまで深刻になっているとは知らずに、問題起こすなとか、本当に勝手な事を言って申し訳ない。今後、支店には必ず男性社員も一人配置するようにする。」
と言って頭を下げてくれた。「課長、カッコイイ~」「課長素敵~」と田中先輩と志摩先輩が課長を持ち上げた。
でも、志摩先輩もかっこいい!志摩先輩が真っ先に課長に電話をしてくれていたから、私がかけた時には話し中だったんだ。
「志摩先輩、本当にありがとうございました。」
「沢ちゃんが無事でよかった。災難だったわね。今日はお昼休憩、長めに取っていいから。」
「はい。ありがとうございます。」