偽婚約者の恋心～恋人のフリが本気で溺愛されています～

初デート

初デートの日。

昨晩、蓮さんは、タクシーでマンションの前まで送ってくれたので、今日はマンション前まで迎えに来てくれる事になっている。
昨晩は、いろんな事が一辺に起こったのと、初デートの緊張もあり、あまり眠ることが出来なかった。もう準備は出来ているのでいつでも出られる。
時計を確認すると9時45分。10時の待ち合わせなので少し早いが、待たせるよりはいいと思い、早めに出ることにした。
マンションを出ると、道路沿いに停まっていた高級車から、蓮さんが下りてきた。

えっ？もう来てたの？？焦る私。

「お待たせしてすいません！」

と駆け寄ると、

「僕が早く来すぎただけだから、気にしないで。」

と微笑えんで、

「どうぞ。」

と、助手席のドアを開けてくれた。

「あっ、ありがとうございます。」

素敵な笑顔…昨日も思ったが、蓮さんはさりげなくエスコートしてくれる。