偽婚約者の恋心~恋人のフリが本気で溺愛されています~
「はーい」

ドアを開けると、スラッとした夜会巻きの化粧
厚めの女性が、

「ご依頼の物をお持ちしました。」

と、大きなブランド物の紙袋を差し出す。

「あっ、ありがとうございます。
あの、食料品もお願い出来たりしますか?」

「はい。承ります。」

と言って女性はメモを取り出した。

「卵と、うどんと、鶏のささみと…」

私は最低限の必要な食材を頼んだ。

「以上です」

「かしこまりました。では後ほどお持ち致します。」

「よろしくお願い致します。」

ドアを閉め、紙袋の中を確認する。

高級ブランドの最新のワンピースが3着。1着で数万円はする。その他にパンストとブラとショーツ、キャミソールにアメニティの入ったポーチには歯ブラシとメイク落としと化粧水と乳液。

これってお泊まりセット!?
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