偽婚約者の恋心~恋人のフリが本気で溺愛されています~
「まだ何もしてないから安心して。君と僕の記念になるんだ。ちゃんと記憶が残る状態の時に愛を確かめ合わないと意味がないからね。」
何を言ってるんだろう。藤原さんが発する言葉も撫でられている頭も気持ちが悪い。
気持ち悪く動く手が私の髪を触り、ゆっくりと藤原さんの顔が私の顔に近づく。
私は恐怖で目を瞑る。
その時、
キンコーン
と、部屋のベルが鳴った。
「なんだ?いいとこなのに。ちょっと待ってて。見てくる。」
藤原さんが私の頭を撫でてから、扉に向かう。扉を少し開けると、ベルボーイらしき人が
「ホテルからの差し入れをお持ちしました。」
と話しているのが聞こえて来た。
「差し入れ?そんなの頼んでないけど。」
「藤原様にはよく当ホテルをご利用頂いておりますので。」
「分かった。ありがとう。でも、ここで貰うよ。」
藤原さんが差し入れの入ったサービスワゴンごと受け取ろうした時、
バーン!!
と大きな音を立ててサービスワゴンが室内でひっくり返り、扉が大きく開いた。
それと同時にベルボーイと蓮さんが室内に入って来た。
蓮さんは私に駆け寄り、ベルボーイは藤原さんの腕を掴んだかと思うと、あっという間に投げ飛ばした。藤原さんを立ち上がらせると、背中側に両腕を回させ、取り押さえると、そのまま藤原さんを連れて部屋を出て行った。
何を言ってるんだろう。藤原さんが発する言葉も撫でられている頭も気持ちが悪い。
気持ち悪く動く手が私の髪を触り、ゆっくりと藤原さんの顔が私の顔に近づく。
私は恐怖で目を瞑る。
その時、
キンコーン
と、部屋のベルが鳴った。
「なんだ?いいとこなのに。ちょっと待ってて。見てくる。」
藤原さんが私の頭を撫でてから、扉に向かう。扉を少し開けると、ベルボーイらしき人が
「ホテルからの差し入れをお持ちしました。」
と話しているのが聞こえて来た。
「差し入れ?そんなの頼んでないけど。」
「藤原様にはよく当ホテルをご利用頂いておりますので。」
「分かった。ありがとう。でも、ここで貰うよ。」
藤原さんが差し入れの入ったサービスワゴンごと受け取ろうした時、
バーン!!
と大きな音を立ててサービスワゴンが室内でひっくり返り、扉が大きく開いた。
それと同時にベルボーイと蓮さんが室内に入って来た。
蓮さんは私に駆け寄り、ベルボーイは藤原さんの腕を掴んだかと思うと、あっという間に投げ飛ばした。藤原さんを立ち上がらせると、背中側に両腕を回させ、取り押さえると、そのまま藤原さんを連れて部屋を出て行った。