偽婚約者の恋心~恋人のフリが本気で溺愛されています~
病院
ホテルのエントランス前には、大きな高級車が用意されており、蓮さんは私を丁寧に車に乗せてくれた。
車内では、終始蓮さんが私のことを心配してくれ、
「痛いところはない?」
「気分はどう?」
と、質問攻めにされた。
私は、
「ありません。大丈夫です。」
と、何度も答えたが、蓮さんには信じてもらえていないようで、ずっと心配そうな表情で見つめられた。