偽婚約者の恋心~恋人のフリが本気で溺愛されています~

蓮サイド

権藤が俺の耳元近くで、

「それと、お前が1番気になっている件だが、ストーカー曰く、彼女の寝顔があまりにも清らかなので、お前が思ってるようなことは何も出来なかったらしい。よかったな。」

そう言うと、権藤はニヤリと笑い、俺の肩をポンと軽く叩いた。

俺は権藤の一言に心底ホッとした。

俺は風乃を抱きしめた夜を思い出し、同じ女性を好きになったストーカーの気持ちが、少しだけ理解出来た。
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