黒翼の淡恋
「ていうか、ティファに与える部屋はどうするつもりですか?」

ドキン

フォルトの声に心臓が高鳴った。


_お部屋!?もらえる!?そっか・・この城で暮らせるって事なんだ!しかも殺されない!牢屋じゃない!!


と、ようやく気が付いたティファである。


「それなら、ララの部屋でいいだろう」


「え?そこでいいのですか!?ララが嫌がったりしませんか!?」


「様子見だな」


と勝手に話が進んでいく。


_ララさん?女の人?この城の侍女さんか何か??


「案内する。来い」


バサッ。と頭に布を被せられた。


「隣の部屋だが、一応隠しておけ。他の人間は俺たちよりも黒髪に対して警戒している」


「あ、はい・・」


とんでもなく差別を感じる。

悔しい思いでいっぱいになったが、仕方なく布でぎゅっと髪を隠した。
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