黒翼の淡恋
「で、何だ?言いたいことがあるのか?」
「あ、いえ・・やっぱりいいです」
_言えない・・怖い・・。
ティファの態度がおかしい事はシリウスから見れば百も承知だった。
しかし暫くはそのままで良いと思った。
自分の考え通りに周りは動いてきたからだ。
黒髪の人間を人として皆が見始めた事に少し喜びを感じた。
せめて自分の部隊だけはティファに慣れてもらいたいと考えていた。
特にフォルトは一番面倒くさい。
「フォルト、お前も飲んでいいんだぞ」
「いえ、私は」
「ほお、俺の酒が飲めないと?」
ギラリ。
_パワハラだ。
「い、頂きます」
主君自らボトルからグラスに赤紫のワインを注いでもらい、フォルトはそれをくいっと口に含んだ。
「どうだ?」
「はい・・美味すぎて泣きそうです。シリウス様にお仕え出来て本当に幸せですぅ・・」
_ちょろいな。
とシリウスはほくそ笑んだ。
フォルトもセシルと同じく下戸であった。
「あ、いえ・・やっぱりいいです」
_言えない・・怖い・・。
ティファの態度がおかしい事はシリウスから見れば百も承知だった。
しかし暫くはそのままで良いと思った。
自分の考え通りに周りは動いてきたからだ。
黒髪の人間を人として皆が見始めた事に少し喜びを感じた。
せめて自分の部隊だけはティファに慣れてもらいたいと考えていた。
特にフォルトは一番面倒くさい。
「フォルト、お前も飲んでいいんだぞ」
「いえ、私は」
「ほお、俺の酒が飲めないと?」
ギラリ。
_パワハラだ。
「い、頂きます」
主君自らボトルからグラスに赤紫のワインを注いでもらい、フォルトはそれをくいっと口に含んだ。
「どうだ?」
「はい・・美味すぎて泣きそうです。シリウス様にお仕え出来て本当に幸せですぅ・・」
_ちょろいな。
とシリウスはほくそ笑んだ。
フォルトもセシルと同じく下戸であった。