黒翼の淡恋
その場にいた者達は釣った魚を食べ終えて、しばらく和やかに団らんが続いた。
ティファが立ち上がりきょろきょろと見まわしている。
「あの・・お手洗いに行ってもいいですか?」
「あ?ああ。確か外だな」
「外・・」
すでに日は暮れ真っ暗だ。
どうしたらいいのか戸惑うティファにシリウスは侍女を付けた。
「クロレラ、一緒に行ってやれ」
「かしこまりました」
クロレラという女性は先ほどドレスを着つけしてくれた50代の侍女だ。
シリウス付きの侍女長である。
いつも笑顔を絶やさない素敵な女性だ。
「すみません・・ありがとうございます」
「いえいえ、ちょうど私も向かおうと思っていたので。ご一緒しましょう」
というのも嘘で、気遣いである。
ティファはすっかり信頼した。
自分を怖がりもせず、普通に話しかけてくる女性がいる事で気を張る必要がないからだ。
そして気兼ねなく話せる雰囲気も持っている。
「クロレラさんはシリウス皇子にお仕えしてどのくらいなんですか?」
「はい、お生まれになってからですので・・かれこれ25年ですね。
その前はお妃様・・シリウス様のお母上の侍女でしたので」
「そうなんですね。凄い・・ベテランの侍女さんなんですね」
「いえいえ、周りの皆さんがとても親切にしてくださったので今ここにいられるのですよ」
クロレラはティファの前を歩き先導しながらも丁寧に答えてくれた。
_クロレラさん素敵だな・・こんな女性になれたらいいな。
すっかり虜になったティファだった。
ティファが立ち上がりきょろきょろと見まわしている。
「あの・・お手洗いに行ってもいいですか?」
「あ?ああ。確か外だな」
「外・・」
すでに日は暮れ真っ暗だ。
どうしたらいいのか戸惑うティファにシリウスは侍女を付けた。
「クロレラ、一緒に行ってやれ」
「かしこまりました」
クロレラという女性は先ほどドレスを着つけしてくれた50代の侍女だ。
シリウス付きの侍女長である。
いつも笑顔を絶やさない素敵な女性だ。
「すみません・・ありがとうございます」
「いえいえ、ちょうど私も向かおうと思っていたので。ご一緒しましょう」
というのも嘘で、気遣いである。
ティファはすっかり信頼した。
自分を怖がりもせず、普通に話しかけてくる女性がいる事で気を張る必要がないからだ。
そして気兼ねなく話せる雰囲気も持っている。
「クロレラさんはシリウス皇子にお仕えしてどのくらいなんですか?」
「はい、お生まれになってからですので・・かれこれ25年ですね。
その前はお妃様・・シリウス様のお母上の侍女でしたので」
「そうなんですね。凄い・・ベテランの侍女さんなんですね」
「いえいえ、周りの皆さんがとても親切にしてくださったので今ここにいられるのですよ」
クロレラはティファの前を歩き先導しながらも丁寧に答えてくれた。
_クロレラさん素敵だな・・こんな女性になれたらいいな。
すっかり虜になったティファだった。