双子の異世界・奇跡の花束
クルーガは冗談半分で聞いた。

つもりだった。

「ミネルア、ちょっと力を出してみて」


「ちから?」


急に変な要求をされ、ミネルアは不信に思いつつ首を傾げる。


「こうやって」


ボッ


突然クルーガの手のひらから炎が出た。



ビクッ


驚いて後ずさりする。

今まで手から火を放つ人間なんて見た事あるわけがない。


「何それ・・怖い」


「・・・。」


「マジかよ」



ミネルアの反応を見て二人は確信する。




「この子、この世界の人間じゃない。亜人だ」



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