双子の異世界・奇跡の花束
「な、なんでぇクルーガ!」


「止めろ!」


どうやら気が動転しているのか、はぁはぁと息切れをしている。


「ど、どうしたの!?」

「触んな!!」


バンッ


クルーガは近づいたミネルアを突き飛ばした。

それを見ていた団長が静かに黙ってる訳がない。


「クルーガてめえ何してんだあぁ!!!」



ガシャッ

持っていたグラスを投げ捨て胸ぐらを掴む。


「おい!」

「・・死んだ・・」

「あん!?」



かすれた声でクルーガが言った。


「ベイクが死んだ」


ザワッ


旅団の全員がクルーガの言った事にどよめく。


「な、何言ってんだ!おまえさっきまで一緒にいたじゃねえか」


「そうだよ!ピンピンしてたし」


という旅団の声をクルーガはつんざくような声でかき消した。


「今!死んだんだよ!!」

「な・・・」


驚いて全員口を開け、固まる。


「さっき、そこの肉をつまみ食いしたって・・・」

「なっ・・・」


団長の額から汗が流れる。


ドクン



_毒が入ってるだと?
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