双子の異世界・奇跡の花束
思い浮かぶ。


何度も思い浮かぶ。


ヴォルスの顔。


初めて会った時、少しずつ大人になっていく姿、声も変わり、体格も大きくなっていく様。

その顔は段々冷たく、氷の様に冷え切ってゆく。



_ヴォルス!!そうだったの!?そうだったのヴォルス!!?




ダッ!!!


ミネルアは翻した様に走り去った。


「あ!」


「逃げたぞ」


団員達は追いかけようとしたが団長がそれを遮った。


「やめろ」

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