双子の異世界・奇跡の花束
ミネルアは暗い夜道をひたすら逃げるように走った。

今日は月も星も出ていない。

真っ暗な闇を独りで駆ける。

やみくもに。


「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」



_どうしよう・・どうしたら・・



困惑する中、息を切らし震える身体を抱きしめる。


途中で力が入らずその場から動けなくなった。


自分を蔑む冷たい目が沢山あった。


今までの幸せが全部崩壊したのだ。



「・・お母様・・お父様・・」



< 134 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop