双子の異世界・奇跡の花束
時は戻り____
ゼノは手を叩き、その場を抑え込んだ。
「身内で争うのはやめよう、無駄だよ」
「・・」
そう言われヴォルスは静かに座った。
「あんたミネルアのなんだ?」
団長はゼノに当たり前の質問を投げかける。
「あまり時間がないので手短に言うからよく聞いて欲しい。理解出来なくて結構。事実だけ言わせてもらう」
「おう」
「俺はゼノ。ミネルア皇女の世話役だ」
「皇女!?」
団員達はもちろんざわつく。
だが団長は悟っている様に静かだった。
「この世界の裏側。あの方は異世界の国ドルーア帝国の第一皇女だ」
「・・・」
「じゃああんたも」
「いや俺はこっちの人間。マナも使える。まあ、いろいろあったんだけどな、それは今は話してる時間はない」
_聞きてえ・・
と旅団の全員は思ったが固唾を飲んでゼノの話を聞いた。
「こっちの人間にとって夢物語だろうな。世界がもうひとつがあるなんて。
本屋に売られてる小説は実は事実って事だけどな。俺も初めは信じてなかった」
「・・で?」
「姫様と俺は8年前、時空の歪みによってこちら側に落ちてしまった」
ヴォルスとクルーガはあの日の事を思い出す。
「俺も亜人の話は賢者様に聞いてたから、早く見つけないとやばいと思った。
姫様はマナを持ってない。すぐにバレたら殺されて終わり」
コクリ。
皆頷く。
「んで。各地怪しそうな場所を探し回っていたんだが・・あんたたちが旅団だったってこともあって、中々探し出せなかった」
旅団は国を転々と行き来している。
しかもそんなところにミネルアがいるなんてゼノにはわからないだろう。
「今日、デルファンでヴォルスに出会ったのはまさに奇跡だな」
「・・・」
ヴォルスは黙って聞いている。
ゼノは手を叩き、その場を抑え込んだ。
「身内で争うのはやめよう、無駄だよ」
「・・」
そう言われヴォルスは静かに座った。
「あんたミネルアのなんだ?」
団長はゼノに当たり前の質問を投げかける。
「あまり時間がないので手短に言うからよく聞いて欲しい。理解出来なくて結構。事実だけ言わせてもらう」
「おう」
「俺はゼノ。ミネルア皇女の世話役だ」
「皇女!?」
団員達はもちろんざわつく。
だが団長は悟っている様に静かだった。
「この世界の裏側。あの方は異世界の国ドルーア帝国の第一皇女だ」
「・・・」
「じゃああんたも」
「いや俺はこっちの人間。マナも使える。まあ、いろいろあったんだけどな、それは今は話してる時間はない」
_聞きてえ・・
と旅団の全員は思ったが固唾を飲んでゼノの話を聞いた。
「こっちの人間にとって夢物語だろうな。世界がもうひとつがあるなんて。
本屋に売られてる小説は実は事実って事だけどな。俺も初めは信じてなかった」
「・・で?」
「姫様と俺は8年前、時空の歪みによってこちら側に落ちてしまった」
ヴォルスとクルーガはあの日の事を思い出す。
「俺も亜人の話は賢者様に聞いてたから、早く見つけないとやばいと思った。
姫様はマナを持ってない。すぐにバレたら殺されて終わり」
コクリ。
皆頷く。
「んで。各地怪しそうな場所を探し回っていたんだが・・あんたたちが旅団だったってこともあって、中々探し出せなかった」
旅団は国を転々と行き来している。
しかもそんなところにミネルアがいるなんてゼノにはわからないだろう。
「今日、デルファンでヴォルスに出会ったのはまさに奇跡だな」
「・・・」
ヴォルスは黙って聞いている。