双子の異世界・奇跡の花束
「ゼノと申します」


がくうううう。


レシオンは落胆した。


知らない男が訪ねてきただけだ。少しでも期待した自分が馬鹿だった。

残念そうに首をもたげながらレシオンは口を開いた。


「な、何用ですか」


「旅団から貴方の話は伺いました。ミネルアについて聞きたい事が・・」


「!?」



敵か味方か、とにかくミネルアの名前を出してきた。


_なんでミネルアの名前を!?


「入れ」


レシオンは手に汗を握り、ゼノを迎え入れた。


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