双子の異世界・奇跡の花束
客室に向かう廊下で、シャックスはレシオンに耳打ちする。


「絶対怪しいですって」


「・・・」


「今からでもいいですから、お帰りいただきましょう」


「いや、話だけでも聞こう。内容による」


「はぁ・・甘いんだから」



シャックスは残念そうにゼノをチラ見する。


顎に無精ひげ。

服装も高価なものではない。


そんな風に見られているのを気にせず、ゼノは城を見回した。


_すげ、初めて入ったけどドルーアの城とそっくり。


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