双子の異世界・奇跡の花束
「ここだったらいいなと思ったんですけどね」


「さっきも言ったが俺は昨日旅団に送ってから会っていない。城にも来ていない」


「・・・では、時間もないので最後に聞きます。ミネルアが何故賢者に会いたいかご存知ですか?
昨日何か言ってましたか?」



異世界の事をあまり言いたくはない。

大体の人間は信じてない。

だが、まかりなりにも大帝国の皇子だ。

ゼノはそれに賭けた。



「全部知ってる。昨日全部本人から教えてもらった。だから俺は力になりたいと・・」



と、レシオンは慌てて一緒に持ってきていた賢者録をゼノに見せた。



「そうだったんですか」



_ハハハ、母親に似てモテモテだわ。



心の中でゼノは昔を懐かしんだ。


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