双子の異世界・奇跡の花束
「おい」


「え?」


馬を止める。


「どうしたの?」


「あのな。」


「え?」


ヴォルスは一度馬から降りると、ミネルアの後ろに乗った。


「我慢の限界なんだけど」


「え?」














ちゅ。


と不意打ちのキスをされた。



「え、えええっ///」


「肉食系なんだよ俺は」



心臓がバックンバックン鳴っている。



「もう引き下がらない」


「え?え?」


「俺はお前が好きだ」


「・・・」



じわっと心の中が熱くなる。

沸々と湧き上がる初めての感情。感覚。まるで自分じゃなくなるような。

生まれ変わったような。

ミネルアの体が燃えるように熱くなった。
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