双子の異世界・奇跡の花束
ヴォルスが所属する旅団はいわばトレジャーハンター集団。
団長率いる総勢15人で各地を移動し珍しい宝を探している。
宝と言っても当たりハズレが多く、どちらかというとその地に眠る宝石の原石を掘り出し、磨き、売っては生活しているのが主だ。
女はいない。
男くさい集団だが気のいい連中ばかり。和気あいあいとして、大家族みたいだ。
団長は妻と離婚している。年に一度娘に会いに行くことが楽しみだった。
だがその娘も流行り病で亡くなり今はいない。
そんな中、ヴォルスが助けたというミネルアは団長にとって可愛くて仕方がない存在だった。
故に、溺愛された。
実の娘の様に。
「ミィ~、今日は街で良いモノ貰ってきたぞ~!!」
とお菓子を紙袋いっぱいに抱えながら団長は言ったが団員が笑いながら伝えた。
「ミネルアなら、ヴォルスと一緒に買い物に行きましたよ。行き違いですかぁ?」
「なぬぅ!!あいつ、許せんっ!!迷子になったらどうすんだ!!」
「過保護すぎっす」
信頼度で言うと何もかも団長の先を越すヴォルスだった。
兄と妹の様にいつも一緒だ。
いつの間にかこのやりとりがこの旅団での名物となっていた。
団長率いる総勢15人で各地を移動し珍しい宝を探している。
宝と言っても当たりハズレが多く、どちらかというとその地に眠る宝石の原石を掘り出し、磨き、売っては生活しているのが主だ。
女はいない。
男くさい集団だが気のいい連中ばかり。和気あいあいとして、大家族みたいだ。
団長は妻と離婚している。年に一度娘に会いに行くことが楽しみだった。
だがその娘も流行り病で亡くなり今はいない。
そんな中、ヴォルスが助けたというミネルアは団長にとって可愛くて仕方がない存在だった。
故に、溺愛された。
実の娘の様に。
「ミィ~、今日は街で良いモノ貰ってきたぞ~!!」
とお菓子を紙袋いっぱいに抱えながら団長は言ったが団員が笑いながら伝えた。
「ミネルアなら、ヴォルスと一緒に買い物に行きましたよ。行き違いですかぁ?」
「なぬぅ!!あいつ、許せんっ!!迷子になったらどうすんだ!!」
「過保護すぎっす」
信頼度で言うと何もかも団長の先を越すヴォルスだった。
兄と妹の様にいつも一緒だ。
いつの間にかこのやりとりがこの旅団での名物となっていた。