双子の異世界・奇跡の花束
宿の手配をし、早速大人たちは酒場へと直行した。


「・・変わんねえな」


「うん。変わらないね」


三人で大人達の帰りをテントで待っていた日々と重なる。


クルーガとミネルアは二人で外から酒場を眺めていた。


「ていうか、クルーガだってもうお酒飲めるじゃん、行ってきなよ」


「飲めるけどよ。」


「じゃあなんで?」


「ヴォルスがまだ帰ってないから」


「・・」


_クルーガ、一緒に待っててくれてるんだ・・でも本当にどこに行ったんだろう?


ずっとミネルアはチラチラと町を見回して待っていた。

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