双子の異世界・奇跡の花束
「ねえ。ちょっとだけ探しに行こうと思うんだけど・・」


「え？待ってればいいよ」


「だって・・少し心配。また一人で何処かにいったりしないよね？」


ヴォルスがまた一人で何処かに行ってしまうんじゃないかという不安に襲われる。


少し目を潤ませ、暗い街の通りを見ているミネルア。

そんなミネルアを放って置けない。


「・・わかったよ一緒に探してやるよ」


「クルーガ」


「そんな顔すんな」


そう言ってクルーガは酒場の窓から団長に向かって口を開いた。


「団長ー。ヴォルスのやつ探してくる。ミネルアと二人で。」


団長は遠くでゼノの肩を抱いている。聞こえてない様だ。

周りも酔った客たちがどんちゃん騒ぎしている。


「おおーい。団長ってば・・ったく」


「クルーガ・・ありがとう」


クルーガは酒場に入り、団長の元へ向かった。


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