双子の異世界・奇跡の花束
その頃、ヴォルスはゼノと一緒に外に出ていた。


「話ってなんだ?」


「俺の言いたい事、わかってるだろう」


ヴォルスは横に目を逸らす。


「・・・ミネルアの事か」


「そうだ、姫様の事だ。お前は協力してくれるって言ったよな」


「・・ああ」


「それは今も変わってないよな?」


ドキン


嫌な鼓動。


「変わって・・・ない。」


「信じていいのか?それ」


「・・・」


「俺は、それを信じていいんだな?」


とても威圧的にゼノは言う。



「・・・あいつが望むなら」


「そうか。わかった、姫様の所にもどろう」


「・・・・」


ヴォルスは小さく頷きゼノの後ろをついていった。

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