双子の異世界・奇跡の花束
「姫様は一人でルミーユ王国に向かおうとしていたんだけどな。無謀にもなんの確信もなく。」


「う゛・・。」


「その読みは正解だ」


「え!?そうなの!?」


ミネルアは単純に勘が当たって喜んだ。



「ああ、ルアード城にある賢者録には賢者の移動の記録も残っているんだ。数年単位で賢者様は住処を転々としている」


「ハハ、俺達みたいだな」


「そう。賢者様も冒険が好きだ。100歳近いってのに困ったもんだよ」


「え!?100歳なの!?」


「ちゃんとした年齢は不詳だけどな」


それには皆驚く。


「心だけはだいぶ若いんだ。で、ニア皇女にマナを使ってもらって確認したらルミーユだった」


「おお!」


「てことで、これからルミーユに向かう。雪国だから暖かい格好でな」


「・・わかったわ!」


ミネルアは胸をドキドキ高鳴らせ返事をした。


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