双子の異世界・奇跡の花束
ゼノ達一行は古城を目指した。

町民たちは誰も城への道を雪かきをしない為、団長率いる団員達がせっせと雪かきしながら道を作った。


「ひー・・どんだけやりゃいいんだよ」


「お前らまだ全然始まったばかりじゃねえか!」


「団長だけっすよ、張り切ってるの」


「ああん?仕事しねえで有り余ったこの体力を使わねえでどうする」


「さすがっすねえ~」


「うおおおっ!競争だあああ」



団長と団員達は一斉にふんばり始めた。

もちろんクルーガとヴォルスも雪かきしている。



「みんな、すごい・・」


「ですね。楽しそうで何よりだな」


ゼノはしげしげとミネルアと一緒に歩いている。


「ゼノも手伝えばいいのに」


「俺は姫様の世話役ですから」


「なにそれ」


雪かきしない口実になっていない。

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