双子の異世界・奇跡の花束
ミネルアと一緒に来たのはゼノとヴォルスとクルーガ、そして団長だった。


裏庭の方へ回る。


「不思議・・ルアードのお城に入った時もそう思ったけど、私たちの世界の建物とそっくりなんだもん」


「そうなのか」


「うん」


横にいたヴォルスが応える。


「何かしら、繋がりがあるってことか?」


「そうかもしれないね」



裏庭への小さな扉を発見する。


「こっちも鎖でがんじがらめだな」


「うーん・・・人がはいってる形跡もなさそうね。どうするのゼノ」


「そうですね。とりあえず扉から離れてください」


「え?」


そう言われミネルア達が扉から離れると、ゼノは手を前に出した。


バチンッ!!!


「のわっ!」


「まぶしっ」


ゼノのマナは雷だ。


雷を鎖に落とし、破壊した。


「あぶねー、もう少し近くだったら感電した」


「だな」


クルーガとヴォルスが頷く。


「すごい・・ゼノ、こっちの人だったんだ」


「そういえば姫様には言ってませんでしたね」


「そうなのか?」


「あちらの世界では力を使う事は禁じられてますからね」


「へえ・・」


「クルーガ、このドア結構分厚いので燃やしてくれないか?」


「あ、はい」


ゼノに言われ、クルーガはマナを使った。





_凄い・・何度見ても凄い・・皆こんな力を秘めているんだ・・・



ミネルアは改めて凄いと感じた。

この世界の全員がマナを体内に秘めているのだ。

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