双子の異世界・奇跡の花束
ドアを破り中へ入ると、ミネルアは懐かしさのあまりに涙が溢れた。


「凄い・・・おばあ様とおじい様のお城だわ」


「・・そうですね」


「あの日、おばあ様の命日でここに来ていて・・」


あの日が何度も脳裏によみがえる。


「地震が起きて・・・」


「それから時空の歪みに落ちてしまったんです」


「そうだ・・・そうだったんだ私達」


そんな風に思い出し景色を眺めている二人を、団長、ヴォルス、クルーガは切なそうに見つめた。


「何か・・手がかりがあるといいな」


「そっすね・・」


「ああ」


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