双子の異世界・奇跡の花束
「何故、賢者様の存在を知っているのですか」


「それは・・古い知り合いというか」


ゼノは女から目を逸らした。


「知り合い・・・どう見ても貴方は30代の男性に見えますが」


「・・・見た目はな」


「なるほど・・訳アリですね」


「ああ」



女は被っていたフードを取った。



「失礼いたしました。まさかこんな所に人がおいでになるとは思わなかったもので。私は賢者の補佐役フレアと申します」


「あの、ミネルアです・・」


「こちらへどうぞ」


ぺこりとお辞儀すると、フレアと名乗る女性は5人を城の中へと案内してくれた。


< 232 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop