双子の異世界・奇跡の花束
廊下を歩いていると、前から不安げなニアが走ってきた。


「兄様!!」


「ニア、今はかまっている余裕がない」


「聞いて!ルシオネス兄様の事!」


その言葉に体が止まった。

ニアは嫌な予感がするのか震えている様だった。


「ちょっと前に、私にマナを使ってほしいって・・・」


「なんだと!?」


「賢者録を使って・・マナを」


「!!!」



確信する。


_ルシオネスが狙っているのはミネルアだ!



「ニア、一緒に来い!お前の力が必要だ」


「は、はい!」


レシオンはすぐに馬の元へと向かった。
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