双子の異世界・奇跡の花束
「フフフ、目標発見!」


と、無邪気に笑いながら馬車の屋根に乗っているのはルシオネスだ。


グッと手に力を込めると、眩しい程の光が集まってきた。


キィイイイイイン

と高音を鳴らし、光は鉾の形になった。



「僕からのプレゼントだよ☆せーえのー!ほいっと!!」



思い切り手を前に振ると、光の鉾が真っすぐに町を目がけて飛んで行った。


「ルシオネス様、お見事です」


「フフ」


近くで見ていたザンが拍手した。

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